映画館が好きだという話
映画館が好きだ。
映画館の雰囲気が好きだ。
目当ての映画が始まるまでの待合ロビーでの時間が好きだ。
映画が始まるまでに流される広告映像や注意事項の映像が好きだ。
何よりも映画館の入り口からスクリーンに向かうまでのあの非日常な感覚がとても好きだ。
昔よく行っていた地元の映画館は、入り口を入るとそのままスロープで地下に降りていく仕組みで、その暗いスロープの壁に貼ってある蛍光塗料の付いたシールを見ながら「自分は今から夢の国に行くんだ」なんて思ったりしていた。
映画を観るというのはまだまだ自分にとっては非日常だ。
「映画館が好き」とは言っても元来集中力がなく、他人のちょっとした動作や音に敏感な自分にとっては敷居が高い娯楽には違いない。
それでも。
だからこそ。
映画館に映画を観にいくのはやっぱり自分にとっては特別で。
そして映画館で観たいと思うような作品もまた特別なんだろう。
今まで映画館で観た作品はだいたいどんな時に誰と観にいったか(大抵映画は一人で観る派だけど)まで覚えている。
今年は沢山映画館で映画を観ようと年始には思っていたけど、なかなかその時間が取れなくて足が遠のいてる。
今やっている作品や近日公開の作品にも是非映画館で観たいと思うものが沢山あるので、その中のいくつかは映画館で観たいと思う。
これからも沢山の素晴らしい作品に出会えますように。